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2023.3.21春分の日15時開演「エマニュエルな昼下がり」

いよいよ迫ってきました。

 

関かおり、初のソロライブです…

 

僭越ながら、

いつも歌わせて頂いている曲「エマニュエル夫人」にちなんで、

「エマニュエルな昼下がり」というタイトルを付けさせて頂きました。

 

シャンパーニュで歌わせて頂くようになってから、早や、10年…

 

落語と歌のライブ「シャンソン落語」は、その出始めの頃からやらせて頂いていたのですが、

 

歌だけのソロライブは初めてです。

 

こわいですね。

いろんな意味で。

 

でも、やはり、ワクワクのほうが勝っています。

 

当日は、

「エマニュエル夫人」はもちろん、

いままで一度でも人様から「いいね」と言って頂いた曲は、歌おうと思っています。

 

そして、尊敬する、歌の師匠「麻生 恵さん」も歌ってくださることに…

ありがとうございます!

 

麻生 恵さんの歌は素晴らしいです。

日本語に訳詞された歌詞の世界を

音楽に乗せて表現する、

その繊細さ、言葉の美しさ、カッコよさと言ったら…!

 

そして、

シャンソン落語の三回目からずっと、ピアノで支えて頂いている岡倉富敦さん。

岡倉さんの「ピアニシモ」のタッチ…粒立った、きらめくような、優しい響きに

耳を傾けてください。

そこからの、ダイナミクスの幅 !

もちろん、駄洒落も期待大です !

 

横田綾子さんは、アコーディオン弾きであり、作曲者でもあります。

私が書いた詞からイメージを広げてくだり、

いつも意外性のある曲を創造してくださいます。

今回も、二人で作った曲を少しやらせて頂きます。

オリジナル曲のアコーディオンソロ演奏もあるかも…?

 

春分の日の昼下がり、

ぜひ、遊びにいらしてください。

おもてなしの心いっぱいで、お待ちしています。

 

 

 

 

 

 

トスカで泣かされる

先日、ソプラノの富原淑子さんがご出演の「トスカ」ハイライトを聴きに伝承ホールに伺いました。

淑子さんとは青山えり華さんで頂いたご縁です。

 

淑子さんはトスカ役。

お香の会で拝見するお着物姿とはまた違う魅力で、

私は初めて拝聴するオペラでのお声…その清々しい美声に聴き入りました。

 

舞台はピアノ伴奏によるセミ・ステージ形式で、

テーブルや椅子などの大小道具も配され、

また、字幕&幕冒頭のナレーションで、

私のような知識のない人にも物語が伝わるように構成されていました。

 

有名な「歌に生き恋に生き」の前奏が始まった時は「きたきたきた~」とワクワクしました。

そして淑子さんの歌を聴いているうちに、涙が出てきました。

 

これは、歌の内容が理解でき、共感した事が大きかったと思います。

前に座った男性が大きな方だったので、字幕は半分だけ見えましたが、

トスカは、こう歌っていました。

「自然や芸術や美しいものが好きで、今まで楽しく平和に暮らしてきた。

人にも親切にしてきた。神も信心してきた。

それなのに…何も悪いことをしていないのに、

なぜ、こんな辛い目に会うの」…と。

 

普遍的なテーマだと思いました。

 

辛さの種類はいろいろあれど、

人生の中で一度も「理不尽にやってくる不幸」を嘆いた事のない人がいるでしょうか。

 

そのような歌詞が、悲痛な旋律ではなく、えも言われぬ甘美な調べで歌われます。

それが、淑子さんの歌声とぴったりで、

私は心が掻き乱されて、涙が込み上げてきたのでしょう。

 

ああ、よかった!

聞けたことに感謝です。

復活

2023年。

今年の始まりはかつて経験のないものになりました。

 

元旦は、毎年恒例の圓生師匠のお墓参り。

ここまでは、いつも通りでした。

 

ところが、お寺の帰り道から、喉がなんだかおかしいなぁ…

ちょっと、だるいかなぁ…

といった体調になってきて。

 

翌日は39度近い熱が。

正月三が日…やってる発熱外来は…と、朦朧とする頭で必死に検索。

 

一月三日に病院で検査して「コ」決定。

保険証を見た看護師さんに「お誕生日おめでとうございます」と言われ、

二人で笑う。

やはり笑いは何よりの薬。

 

問題は。

 

「コ」だと、一定期間、社会活動(とくに人前でやる仕事)ができなくなる点です。

 

正月の15日まで、3つの大事な出番がありました。

 

まず最初のは、古心流の初香。

香元をする予定でしたが、登板不可能に…

 

「大事にしてください」と、

二つ返事で香元を代わってくださった先生の優しさ…沁みました…

 

後日、復活して、初稽古に伺った際、

初香に参加できず迷惑をおかけしたのに、

お客様のレジュメを制作したことなどへの「労い」の雪兎賞を頂きました。

写真は授与式の模様です。

 

賞品はかわいい兎のついたミニタオルでした。

なぜ「雪兎賞」なのかと言うと…そこにもちゃんと意味があって…。

(秘密)

 

初香リタイヤの後も、

大事なライブひとつ、

大事な高座をひとつ、欠場して、

ちょっと、心が塞ぎがちになっていたのでしょう。

 

この日、温かさに包まれて、しみじみ、癒された…と感じました。

 

そんなわけで、時間差のスタートになりましたが、

正月後半からは元気に新年を歩み始めたいと思います。

 

 

夜の回のお写真頂きました~♪♪♪

もう2週間たってしまいました…

シャンソン落語 Vol.10が終わってから…

 

その間、

下北沢で香道のお稽古会をスタートさせたり、

腰を痛めて久々に治療院を訪れたり、

なんやかやしておりましたが、(自分用メモ:「なんやかや」の語源を調べること)

 

夜の回に来てくださったRさんより臨場感あふれるお写真を頂戴しておりましたので、

遅まきながら記事にさせて頂きます。

 


昼の回は圓窓師匠がお祝い出演してくださいましたが、

夜の回は麻生恵さんが登場してくださいました。

前半では不肖早千の落語二席(「ほうじの茶」「松山鏡」)を客席で聴いてくださり、

後半では歌コーナーの最後に3曲も歌ってくださいました。

その上デュエットまで…♪♪♪

師と仰ぐ方と、並んでステージに立たせて頂き、

さらには、恐れ多くも、漫才めいた一瞬まで過ごすことができ、私は幸せでした。

(麻生さんはカッコいい方なのですが、洒落が効いていて、

トークに忍ばせる笑いのセンスも抜群なのです)。

温かく見守ってくださる同門の皆様にも感謝感謝のひとときでした。

 

さて、

今回の歌のコーナーで、ソロとしての自分の山場は、

米田まりさん作詞・作曲の「古いピアノ」でした。

米田さんから送って頂いた楽譜と詞で練習をして、

この日初めてお客様の前で歌わせて頂きました。

しかも、客席には米田まりさん…聴きに来てくださったのです。

 

齋藤チーフが歌っているのを聞いて大好きになったこの曲を、

歌の作者…言うなれば、歌のお母さん・お父さんの前で歌うような緊張です。

 

でも、巧く歌おうと思っても私は巧く歌えませんので、

なぜこの曲が好きなのか、だけを、気持ちを込めて歌いました。

 

米田まりさん、本当にありがとうございます。

これからも大切に歌わせて頂きます。

 

夜の回では、

前半の落語が終わったら、休憩時間に高座を撤去してくださり、

後半の歌を広々としたステージで進行することができます。

高座の設営と、ライブ中の高座の撤去…本当に本当にありがとうございます!

シャンパーニュの皆様には足を向けて寝られません。

 

そして、いつも応援してくださり、

聞きに来てくださり、感想を聞かせてくださり、

さらには、こうして写真を撮ってくださるお友達、お客様…

 

事情があって行けないけど応援してると伝えてくださる方々…

ありがとうございます。

 

シャンソン落語、10年経ちましたので、

来年以降は、公演スタイルをいろいろ実験してみながら、続けてみたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします!!

ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

岩合さんに聞いて頂けたら最高です

シャンソンのステージ3曲目は、オリジナル曲です。

 

「猫と叔父さん」というタイトルで、

世界ネコ歩きの岩合さんをイメージして、詞を書きました。

曲をつけたのは、ヨコティーヌこと横田綾子さんです。

 

私はいつの頃からか、世界ネコ歩きが大好きになって、

新作を心待ちにするようになりました。

猫はもちろん好きなのですが、

猫を撮り、猫について語る岩合さんが大好きになりました。

(つい落語の中にも、岩合さんらしき人物を登場させてしまうくらい好きです)

 

Wikipediaで見たら、放送開始が2012年8月とあったので(シリーズ化は翌年から)、

今年は10周年じゃないか!!……と、思い立ち、

撮ったばかりのシャンソン落語での画像をYouTubeにupすることにいたしました。

 


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3番の歌詞にアムステルダムが出てきますが、

これは実際のロケ地ではなく、シャンソンの名曲「アムステルダム」からイメージを引いた、想像の世界です。

1番も2番も想像の世界という意味では同様で、

実際の番組内容を綴ったわけではなく、

街から浮かぶ情景と、そこにいる猫、そして岩合さんをイメージの世界で

ふくらませて詞にしています。

 

なので、そんなシーンはないぞ、と思われる部分もあるかもしれませんが、

そこは許してくださいね。

 

久々の「さくらんぼ実る頃」、そして「再会」

シャンソン落語、前半の落語二席が終わったあとは、

中入りをはさんでシャンソン(歌のステージ)へと。

 

ピアノ岡倉さんとアコーディオン横田さんの演奏で幕開け。

映画「追憶」のテーマです。

 

今回の選曲は「追憶」をテーマに、

思い出深い曲を選んでみました。

 

MCでもお話ししましたが、インストで奏でて頂いた

「追憶」は、私が子供の頃に初めて一人で映画館に行った思い出の一本です。

それも、テーマ曲を最初に知って好きになって、

あの曲を聞きたくて観に行ったのでした。

 

ところが。

 

私は小学生の頃から祖母の影響で映画ファンだったのですが、

とりわけ魅了されたのが、映画音楽でした。

最初の頃は「サウンドトラック」というものを理解しておりませんで、

「追憶」のテーマ曲も、パーシーフェイス楽団演奏のLPレコードで聞き込んでおりました。

だから、当時の私にとって「追憶」は、ストリングスの曲だったのです。

 

……映画のラストシーンあたりで、

バーブラ・ストライザンドの歌が流れてきた時は、

ものすごく、がっかりしたものです。

(これじゃないよ…っ)…って。

そうとう失礼な話ですね。

その後は、バーブラも大好きになり、

スター誕生では虜になったものですが。

 

余談ですが、

その後もパーシーフェイス楽団は好きで、

仙台公演をいそいそと聞きに行きました。

いまでもストリングスが大好きなのは、そのせいかもしれません。

 

インストに続いての歌の一曲目は「さくらんぼ実る頃」。

これも追憶の歌と言えるかもしれません。

Iさんのリクエストです。

昔歌っていたことをすっかり忘れていましたが、

今回再び歌うことができて本当によかったです。

 


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続いて「再会」。

ここ数年のシャンソン落語や、他の企画ライブでも、

本当に「再会」ではいろいろやらせて頂きました。

訳詞されたムッシュ矢田部のお店、シャンパーニュだから、

そして、当代オーナーで懐の深い国道さんの目の前でだからこそ、

伸び伸びとやらせて頂けるのだといつも思っております。

 

今回は、初心に返って? 余計な演出無しでやらせて頂いた…つもりです。

 


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圓窓師匠の落語は、なんと「圓生のモノマネ」付き「釜泥」でした

わたくし早千に続いて、

10年前のシャンソン落語Vol.1から「お祝い出演」して頂いている、

三遊亭圓窓師匠の高座です。

 

枕は、師匠が「ほうじの茶」をなさっていた時の思い出話で、

三越劇場でのエピソード……なんと……一部再現してくださいました!

圓窓師匠は、「ほうじの茶」のモノマネ部分を、名人と言われる落語家の方達のモノマネでやっておられたのですが、

再現してくださったのは、師匠の師匠「三遊亭圓生」師匠。

 

口調のマネから、痰を切るところまで…

私にとっては「伝説」のシーンです!

こんなの……たぶん他では見られないのでは…

お客様は拍手喝采でした。

 

釜泥は、最後の、星空を見上げるところが胸に沁みました。

シーンがはっきり頭に浮かびました。

これが「落語」ですよね。