真景衰弱
真景累ヶ淵を昨日、読み終わりました。
三遊亭円朝作の怪談…というか長編の因縁噺です。
分厚い文庫本を新宿駅地下の古本まつりで入手して以来、
シャンソン落語が終わったら読もう、マダム・ヴァカンスが終わったら読もう…と、先延ばしになりつつも楽しみにしていた本です。
…で、これが面白かったんですよ。予想に反して。笑
幽霊も出てはきますが、大部分は、因縁による殺人が積み重なる物語です。
もう、登場人物がバンバン殺されちゃいます。
読み終わって気づいたのは、「真景」の意味を勘違いしていたこと。
私は勝手に、昔からある怪談「累ヶ淵」の“決定版”みたいな意味合いだと思っていたのですが、
なんとこの真景は「神経」に掛けているらしいです。
なので、円朝の真景累ヶ淵は、もともとある累ヶ淵の後日譚のように作られている噺でした。
そうとも知らず、私は、四谷怪談や番長皿屋敷と違って、いまひとつよく分からない累ヶ淵の全貌がこれで分かる!!…と楽しみにしていたのですが、
読了しても、もともとの伝説は霧がかかったまま…。
しょうがないので、結局、wikiっちゃいましたが。
そこから、あれこれ調べているうちに、最近では「累」という漫画作品まであることを知りました。
この「累」、概要を読む限りでは、どうも、累ヶ淵とガラスの仮面を合わせたようなストーリーです。非常に興味をそそります。
次の古本まつりのターゲットはこれか!? (新刊を買いなさい)