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新しい悪夢

私には昔から悪夢のパターンというのがあって、

1. 宿題もしくは予習をしていないのに、教師にあてられる順番が刻々と近づいてくる。

これが、学生時代の悪夢。

 

演劇をやるようになってからは、これに新しいパターンが加わる。

2. セリフを覚えていないのに本番の舞台が始まる。しかも台本が見当たらない。

このパターン2の悪夢はいまだに見る。

 

コント、漫才を仕事でやるようになってから、さらに新しいパターンが加わる。

3.  新ネタを作ってないし、相方とネタ合わせもしていないのに出番が近づいてくる。

 

シャンソン歌手をやるようになってから、さらに新しいパターンが加わる。

4. ステージの出番が近づいているのに、楽譜がない。衣装もない。そんなわけない。

 

このパターン4は様々なバリエーションでもって夜ごと私を悩ませるのだが、

今日、これに特記すべきバリエーションが加わった。

 

5. テレビの生放送で歌う事になっていたのに、なぜか今その番組を家で見ている。放送時間まであと30分。

 

この出来立てホヤホヤの悪夢5番は、激しく、長かった。

あまりのプレッシャーで、目が覚めた時に頭痛がした。

 

忘れないうちに内容を記録しておくと…

家族で、朝のワイドショー的な情報番組を見ているシーンから始まる。

みんなで、内容について会話しながら和やかに視聴している。

ところが、ふと、その番組のとあるコーナーで、自分が生歌でシャンソンを歌う約束をしていた事を思い出す。

放送予定時刻まであと30分しかない。

テレビ局は四谷にある。

間に合わないこともない。

まずは、そう、楽譜だ。いやまて、リハ無しか? でもシャンソニエではいつもリハ無しだ。

とにかく楽譜だ。衣装も!

ここにはどちらもない。自宅まで取りに行かなくては。

そう、家族でテレビを見ているここは、自宅ではなかったのだ。

急いで外に出るが、なぜか昔住んでいたアパートに行ってしまう。

何やってるんだ、自分~

自宅へと方向転換するが、その道程になぜか流砂のような崖がある。

あれ?ここにこんな高低差あったっけ? 

白いブラウスの左袖を泥水で汚しながら

なんとかそこをクリアすると、なぜかショッピングセンターの地下に入り込む。

あれ? ここにこんな建物あったっけ? 

しかも、その地下が迷路状になっていて、やっと外に通じる出口を見つけたと思ったら、

路地裏のような極細の通路で、道路工事をしている。

ヘルメットを被った作業員が大勢立っている。

 

そんなわけあるか?

いや、あるわけないだろう!

 

と、いうところで目が覚めた。

文章化すると大したスペクタクルでは無い事に気づく。

 

ひとつ言えることは、私は、テレビでシャンソンを歌ったことはない。

もし間に合っていたら、いったいどんな唄を歌っていたのだろう?