子別れ
落語会当日は快晴のお花見日和でした。
会場に設置した高座の後ろは公園で、桜散るうららかな眺め…
開演するまではカーテンを開け、お客さんにもお花見をして頂きました。
私の出番は五番目。
前日に、頭をぶってタンコブをこさえたせいか、気を失いそうになるくらい緊張しました。笑
出囃子と共に高座に上がり、さて開口でどんな一言を発するか…いつも悩むのですが、今回は自己主張型でいってみました。
「落語ができるシャンソン歌手、千早亭早千です」。
…この場合、「落語ができるシャンソン歌手、関かおりです」…だよなぁ正しくは…とか思いながら…笑
「子別れ」という人情噺をやりました。
噺に出てくる子供が、額に傷があるんですね。
なんで、前日に私が頭をぶったのも「大当たり」…吉兆と脳天気にとらえ、
必死でやりました。
途中から客席の女性、男性が泣いておられる気配がして、(ああよかった…物語の世界に入って頂けたんだ…)とほっとしました。
最後のほうは、なんだかお客さんが、噺の中の親子三人の幸せを願ってくれているような気がして、私は幸せな気持ちに包まれました。
…とかいうと、ものすごくいい高座を務めたように聞こえますが、
後日、録音を聞いたら、「ふつう」でした。笑
次回までにちょっとでも良くなるよう、また頑張ります。
今回は、「子別れ」をやらせてもらって、得難い勉強になりました。
圓窓師匠、ありがとうございます。
聞いてくださったお客様、ありがとうございます。
千早亭の仲間たち、いつもありがとうございます。